江戸期 伝 狩野晴川院「百馬之圖」絹本着色 時代箱 掛軸。江戸期 伝 狩野晴川院「百馬之圖」絹本着色 時代箱 掛軸。掛軸 狩野派直系 稲川光風『水墨山水図』絹本 肉筆 共箱付。狩野晴川院 かのう せいせんいん\r\r19世紀前半から半ばに活躍した木挽町家の画家。
狩野栄信の長男として江戸に生まれる。
幼名は庄三郎。
初め玉川(ぎょくせん)、後に晴川、晴川院と称し、會心斎(かいしんさい)と号す。
\r文化7(1810)年、江戸城に出仕、以降奥御用を勤める。
文化11(1814)年、二十人扶持を賜る。
\r文政2(1819)年、24歳にして法眼となり、中務卿(なかつかさきょう)と称す。
\r文政5(1831)年、二百俵を賜る。
\r文政11(1828)年、栄信が没し、跡を継いで9代目当主となる。
\r天保4(1833)年、法印に叙される。
\r天保9~10(1838~39)年、弘化元~2(1844~45)年の江戸城西の丸御殿、本丸御殿障壁画制作の総指揮を執るなど、巨大化した江戸狩野派を取りまとめ、大規模制作を行う。
\r栄信の画業を受け継ぎ、中国絵画、古典絵巻等の模写事業を大々的に遂行。
古典学習に基礎を置く幕末狩野派の画風変革を完遂し、近代の日本画へと展開する表現を開拓した。
初出仕から死の前日に至るまで公務を仔細に記録した『公用日記』(東京国立博物館、国立国会図書館)を残した。
\r栄信同様、現存作品は、ボストン美術館、大英博物館、東京国立博物館などに数多く残っており、膨大な模本や下絵を含めると、その画業全体を把握することは困難を極める。
代表的な作例としては、《鷹狩図屏風》(板橋区立美術館)、《四季耕作図屏風》(サントリー美術館)、《胡蝶船遊之図》(永青文庫)、《春秋高隠図》(永青文庫)、《東方朔・山水図》(静岡県立美術館)、《金沢図》(東京国立博物館)、《角田川真景図》(東京国立博物館)などがある。
\r\r\r表装 約195㎝ ×約61㎝ \r本紙 約107㎝ ×約49㎝ \r\r\r時代箱・虫なめ、経年の時代、痛みあり。
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B000028-1965|狩野 常信|文王・麒麟・鳳凰図|本間美術館所蔵。
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